池中玄太80キロ

池中玄太80キロってドラマが昔あった。
娘3人の連れ子を持つ女性と結婚するカメラマンが
不幸にも妻を亡くし、娘達と親子として
暮らしていくドラマです。

母の不在と環境の変化に順応できない娘達と
体当たりで心をぶつけあい、血縁は無いけれども
本当の親子になっていく課程を描くストーリーです。

順調に親子愛を育む暮らしの中で、急遽 カメラマンとして海外へ出張し
戦乱の地 飢えや不遇な世界の子供たちを、世に知らしめるべく
本意な仕事と出逢いますが、家族を顧みると 難しい
いや 諦めなければならない仕事でした。

ようやく本当の家族となった、娘達を置いては行けないと
彼は辞退しました。 やりたい仕事よりも家族を
大切に思う彼の決断でした。
同僚の女性カメラマンが見かねて、手を差し伸べました。
娘達のサポートを買って出たのです。

私はといえば、もうその時点で 号泣(小学2年生ぐらいかなぁ?)

後顧の憂いを断つ要因が出来た彼は、自分の本意へ邁進します。
一方残った家族に不運が襲います。
火事が起きました。 皆 無事避難できましたが、
彼の亡くなった妻の位牌を命懸けで、取りに戻った
女性カメラマンが負傷しました。

結論から言ってしまうと彼女と彼は後に結婚します。
彼の大切なモノを、守った彼女の情愛に
また、涙が止まりませんでした。

昔の彼女とか そういった類のことは
若い頃の恋愛では、邪魔くさいと思いますが
異性への恋慕というよりは、人間としての
思いやりについて、気付かされたのが
このドラマでした。

のぞまざるパートナーの死を
そして想い出を
全部抱きしめる 覚悟を 女性カメラマンに見ました。

羨ましいです。
永遠に独占出来ない彼を
亡くなった妻を大切に想っている彼を
あるがまま愛せる強さを

大人になればそういうことが出来るのかと
思っていましたが、どうやらそうではなさそうです。

所詮 人は独りでは生きていけないものです。
あらゆる要素で、生かされているのです。
その事を受け止めた上で、人を愛し
愛されたら残りの人生を素敵な時間に出来るかもしれないと
近頃思います。

勿論 経済的にとか体力的にとかココロの有り様という
要素は複合条件で発生しますが、独りではない人生では、
そういった困難も、共に登る山のように
乗り越えられるのかもしれないと思う自分がいます。

私は命に執着が希薄で、死を求めてしまうことも度々
ありますが、或いは抑止力になる人生の良きパートナー
に思考の根本をひっくり返される可能性は
あるのかもしれないと妄想している8月です。

 

 

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